1913年にスウェーデンの大学教授であったキリン氏は、褐藻類(昆布・わかめ・ヒジキ・モズク等)から硫酸基のついた粘質物を単離しフコイジンと名付けました。
フコイダンとは、このフコイジンのことで、フコースをはじめ、ガラクトース、マンノース、キシロース、グルクロン酸、アルギン酸など10個以上の多くの糖で構成されている「多糖類」です。
フコイダンは、藻体の表面が傷付いたりすると、そこから細菌等が侵入できないように藻類の体を守るとか、又引き潮の際に空気中にさらけ出された藻体の部分が乾かないよう保護するというような働きがあると推測されています。
事実、浅いところに生育していたり水面に浮いていたりする褐藻の方が、深いところに着生するものより多量のフコイダンを含み、エゾイシゲ属のように岸辺に着生し、少し潮が引けば露出するようはところの褐藻は、さらに多くのフコイダンを含んでいるのです。
フコイダンの人体に対する効果として主に考えられているのは、「粘膜免疫の反応機構活性化」作用です。
小腸の出口にあるM細胞は、小腸出口にやってきたものならどんなものでも手のような突起で取り込み、待ち受けるマクロファージによって大腸へ通しても害はないかチェックします。
もしも有害物質とマクロファージが判断すると、控えているNK細胞、T細胞、B細胞といったリンパ球に攻撃を仕掛けるように命じるのです。
フコイダンは元々無害なのですが、糖同士が硬く結合した多糖体で、分解されずに大きな姿のまま小腸の出口にまでやってくるため、マクロファージは「きっと害を及ぼすに違いない!」と早合点し、まったく無害なフコイダンに対して、リンパ球に指示し戦闘態勢をとってしまいます。
しかしその結果、リンパ球が活性化し他の病原菌に対して防衛力が強化されるというわけです。
このリンパ球活性効果は腸内だけに留まらず全身におよぶそうです。
さらにフコイダンには胃を保護したり、ピロリ菌(ヘリコバクターピロリ菌→胃・十二指腸の粘膜に寄生し慢性胃炎の主な原因とされている)の除去効果や、まだ研究段階ですが「肝臓障害修復」効果も確認されています。
フコイダンはメカブ・昆布・モズクなど褐藻類に多く含まれています。
最近ではフコイダンのサプリメントも増えてきていますが、抽出方法などが複雑でどうしても高価なものが多いです。
食事での褐藻類摂取でもある程度の効果は得られます。
その場合酢と組み合わせると絡まったフコイダンがほぐれて効果を発揮しやすくなるそうです。
但し、肝心のフコイダンは私たち人間の体内では消化吸収されずに体外へ排出されてしまいます。
そのため、確実にフコイダンを体内に取り込むには、科学的な方法でかつ安全に抽出された健康食品などの「フコイダン」が理想的とされます。
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